作​業​療​法​学​科​

写真

作業療法科の紹介

4年制 定員40名

What is OT?作業療法士とは?

作業療法士は生活から社会まで幅広く、
その人の「暮らしやすさ」を
取り戻すために心と体を援助する仕事です。

対象は、病気やケガ、赤ちゃんからお年寄りまで年齢に関係なく、日常の生活に支援が必要なすべての人です。支援の方法は、その方に最も適した手段をとります。

たとえば、レクリエーション・遊び・園芸・料理・音楽・運動療法・環境調整など介入方法が幅広いことが特徴です。

作業療法士は、その専門性の高さから数ある仕事の中で、将来なくならない仕事第6位、アメリカの人気職種ランキング第4位という結果です。日本の超高齢社会において、社会の中核を担う仕事として期待されています。

Features作業療法学科の特長

作業療法学科では、学生一人ひとりの個性に合わせた教育を行い相手の立場に立って物事を考えられる人材を育成します。

作業療法学科では、学生に合った教育を入学時から心がけているため国家試験合格率は四国内で1位、就職率100%に加えて第一希望への内定率は97%という高さを誇ります。また、教員陣の学会発表や執筆・講師・アシスタント等の活動も多く、高知県内学校で唯一、認定作業療法士、臨床実習指導者、MTDLP指導者が在籍しています。

※認定作業療法士:学術面に秀でた作業療法士が取得できる資格で、高知県における認定資格者は10名程度になります(2019年9月現在)。
※臨床実習指導者:質の高い臨床実習を行うために、厚生労働省が設けた講習会を修了した者が取得できる資格。現場と教育機関の繋ぎ目となると考えられ、本校では教員の資格取得にも力を入れています。
※MTDLP指導者:MTDLPとは対象者が「できるようになりたい」と思っていることを支援する技術で、作業療法士にとって最も必要とされています。MTDLP指導者とは、このMTDLPの方法を作業療法士に対して講義することができる資格であり、日本の作業療法士10万人に対して150人程度しか有資格者がいません。

Place of success作業療法士の活躍の場

作業療法士は人の心と体に関わる仕事です。医療・介護・福祉施設、障害児施設、教育機関、就労支援事業所など幅広く活躍しています。

例えば、病院では、病気直後や回復段階にある方などを対象に生活へ戻るための援助を行います。障害児施設や教育機関では、一つのことに固執しやすい子や集団行動が苦手な子、体が思い通りに動かせない子などを対象に、直接援助したり環境を整えたり学校の先生にアドバイスしたり、ということを行います。就労支援事業所では、就労や復職したいという希望を持っている方を対象に、希望する職種に必要な能力を分析し援助する方法を考えます。

作業療法士に向いているのは、どんな人?

人に興味があり、身近な人の気持ちや状況に寄り添える人が向いていると思います。
能動的に動ける、困っている人に声をかける、ある時は話し役・ある時は聞き役と状況に応じて役割を自在に変える、一歩引いて友達をフォローできる、コミュニケーションを楽しくとれる、創作活動が好き、遊ぶことが好き。そんな人は、作業療法士として活躍できるはず!

Message卒業生のメッセージ

土佐リハの卒業生は、どんな職場で活躍しているのか見てみましょう!
それぞれの個性や、やりたいことを活かした様々なタイプの作業療法士がいます。

学生の声

対象者の方が目標とする生活行為に対して、
その方の心と体の状態に合わせた
治療・指導・援助の方法を学ぶ。

土佐リハでは、相手の立場に立って物事を考えられる学生を育成するため、グループワークやディスカッションを積極的に取り入れています。また、知識だけでなく体験型の授業を多く実施し、現場で使える知識と技術を身につける工夫をしています。

Knowledge & Technology作業療法士として身につける知識と技術

生活背景に配慮したリハビリテーション

生活行為の優先順位は、その方の置かれている現状や人生背景による影響を受けるため千差万別です。その方によって重要な生活行為を援助できるよう、その行為の重要性、人生の節目における役割、活動の効果等を理解するための知識と技術を学びます。

心と体の両側面に対するリハビリテーション

心のリハビリテーションを行えるのは作業療法士の特徴です。心と体は密接に関りを持っています。そのため日常生活動作、仕事や趣味、余暇活動を媒体とした援助が、心身の両側面に対して、どのような影響を及ぼすのかを学びます。

個別と集団に対するリハビリテーション

個別だけでなく集団を対象にリハビリテーションを提供することも作業療法の特徴です。我々人間は一人で生活は営めません。家族や友達・職場の仲間といった、集団の中で生きることは人生を豊かにする一手段となります。個人や集団での役割などについて知識を深めます。

Study subjects特長的なカリキュラムと学習科目

  • 発達障害作業療法学

    遊びを通して、発達を促す方法を学び、子どもに関わる作業療法を学習します。

  • 精神障害作業療法学

    精神疾患の方に対する理解を深め、心理学を背景においた心を健康にする方法や社会復帰に向けた援助方法を学びます。

  • 環境適応作業療法学

    障害者の方の生活行為を間接的に促進する方法を学びます。日常生活の自立や仕事復帰・勉強しやすくするための環境調整方法や福祉用具の検討・住環境整備が中心となります。

  • 基礎作業学実習

    革細工や木工活動・レクリエーションを企画・体験することで、活動の意味や心身への効果を理解し、治療へ活かすことを学習します。

Teacher教員紹介

土佐リハの教員は、全員が実際に作業療法士として現場で活躍してきた経験者ばかり!
個性豊かな教員陣は、話しやすい、相談しやすいと学生から評価されています。

  • 片岡先生
    作業療法士/保健学修士

    熱意ある教員陣が、学生に合った工夫あふれる授業、わかる楽しさを感じられる授業展開をしています。

  • 萩原先生
    作業療法士/学術修士

    作業療法士は病気やケガをした方を対象に、再びその人らしい生活を送ることができるように様々な『作業』を用いて治療・支援していく仕事です。授業では想創力を働かせながら、楽しく実践しながら学んでいきましょう!!

作業療法学科教員紹介

Curriculum4年間のカリキュラムと年間スケジュール

1年生
年間目標
医療者として必要な基礎知識の修得。
作業療法士に求められる人間形成を促すために
グループワークや様々な活動を体験する。
前期(4-9月)
目標
  • 医療者として身につけるべき基本的な身体の構造について学びます。
  • 活動を通して、その活動を分析し工夫します。
  • グループワークを通して人の役割や障害とは何かを学びます。
主な授業
  • 作業療法概論: 作業療法士とは何か、その役割や対象となる疾患の状態を体験します。

    障害体験

    障がい体験:写真

    障がい体験:写真

  • 基礎作業学Ⅰ:様々な活動を体験し、その活動が心と体にどのような影響を与えるのか分析します。

    作業体験

    作業体験:写真

    作業体験:写真

主なイベント
4月 ●入学式
●オリエンテーション
●前期講義開始
●新入生歓迎会&スポーツ大会
7月 ●前期試験
8月 ●病院見学実習
後期(10-3月)
目標
  • さらに詳しく医療や作業療法士について勉強をしていきます。
  • 様々な病気の方に対する評価方法を学びます。
主な授業
  • 作業療法評価学: 作業療法士が身につけておくべき面接技法や評価の方法を学びます。

    評価を行う上で人間の体の構造について学ぶ

    評価を行う上で人間の体の構造について知ります:写真

    評価を行う上で人間の体の構造について知ります:写真

  • 基礎作業学実習Ⅰ:1年前期よりも多くの作業体験を行い、心と体にどのような効果があるのか分析していきます。

    作業体験

    作業体験:写真

    作業体験:写真

主なイベント
10月 ●かんきつ祭(学園祭)
●生理学賞授賞式
2月 ●後期試験
2年生
年間目標
12月に控える初めての臨床実習に向けて、各疾患を理解し、作業療法を実践していく上で必要な評価・検査技法を修得する。
病院、介護老人保健施設での実習を通してコミュニケーションスキルや対象者を幅広く理解する視点を身につける。
前期(4-9月)
目標
  • 1年生で学んだ解剖学・生理学・運動学の基礎知識を再確認しながら、疾患、および症状について学んでいきます。
  • 身体的、精神的な病的症状に対する、治療に必要な評価・検査技法を学び理解します。
  • 作業の治療的応用について学び実践します。
主な授業
  • 作業療法神経学Ⅱ:各疾患で出現する症状を理解し、判別するための検査技法を学んでいきます。
  • 基礎作業学実習Ⅱ:作業分析を行い、基本的な作業の特性、および疾患・症状に特化した作業の治療的応用について学びます。
主なイベント
4月 ●スポーツ大会
●生理学賞授賞式

絵はがき作り

絵葉書作り:写真

絵葉書作り:写真

絵葉書作り:写真

作業活動の分析

作業活動の分析:写真

作業活動の分析:写真

作業活動の分析:写真

後期(10-3月)
目標
  • 臨床評価実習に向けて、治療に必要な評価・検査技法を学び実践します。
  • 様々な疾患について学び、病状を理解します。
主な授業
  • 老年期作業療法学Ⅱ:加齢に伴う身体機能の変化や認知症について学び、高齢者に対する作業療法について考えていきます。
  • 身体障害作業療法学Ⅲ:神経・筋疾患を中心に症状を学び、作業療法の導入について考えていきます。
  • 作業療法評価演習: 臨床評価実習に向けて、疾患別で出現する症状を判別するための検査技法を実践していきます。

    各評価練習

    評各評価練習:写真

    評各評価練習:写真

主なイベント
10月 ●かんきつ祭(学園祭)
12月 ●臨床評価実習・症例報告会

症例報告会

症例報告会:写真

症例報告会:写真

3年生
年間目標
机上での勉強から、より主体性をもって能動的に取り組むスタイルへ。
1月から始まる臨床総合実習に向けて、具体的な治療アプローチといった実践的な視点を身につける。
前期(4-9月)
目標
  • 2年生で経験した臨床評価実習を振り返りつつ、様々な疾患に対する評価および治療方法について学んでいきます。
  • 多種多様な専門性をもつ現場の作業療法士を招いて、より具体的で実践的に作業療法とは何かを探求します。
  • 卒業研究という枠組みで自らの興味・関心を探り、根拠に基づいた治療を展開するための土台作りをします。
主な授業
  • 環境適応作業治療学Ⅳ:福祉住環境コーディネーターの資格取得を目標に、住宅改修や福祉用具の利用といった環境面へのアプローチについて学びます。

    福祉住環境コーディネーター

    障がい体験:写真

  • 治療学セミナー:全国の現場で働いている様々な分野の作業療法士を招いて、机上では学べない実践的な患者様への治療方法などについて学びます。

    外部講師を招いての実践的な授業

    外部講師を招いての実践的な授業:写真

    外部講師を招いての実践的な授業:写真

    外部講師を招いての実践的な授業:写真

  • 作業療法研究法:学生一人ひとりが興味・関心を抱いている事柄に対して、自ら仮説を立てそれを立証するために種々の方法を用いて実験・研究を行います。

主なイベント
4月 ●スポーツ大会
9月 ●卒業研究計画発表会

卒業研究計画発表会の様子

卒業研究計画発表会の様子:写真

卒業研究計画発表会の様子:写真

卒業研究計画発表会の様子:写真

後期(10-3月)
目標
  • 臨床総合実習に向けて、治療プログラムの立案に必要な種々の評価及び治療法を学びます。
  • 模擬患者様を想定した実技試験を実施し、現場での実践力の向上に繋げていきます。
主な授業
  • 作業療法評価実習:これまで学習してきた知識・技術を統合して、患者様の問題点の抽出~治療プログラムの立案までを実践的にシュミレーションしていきます。
  • 職業前関連活動:障害者の就労に向けた昨今の現状や作業療法士の関わり方に関して、ハローワークや就労継続支援事業所の見学などを含めて学びます。
  • 地域作業療法学Ⅱ:地域リハビリテーションの現状や作業療法士の在り方について、様々な分野の外部講師を招いて実践的な取り組みを学んでいきます。
主なイベント
10月 ●かんきつ祭(学園祭)
11月 ●臨床実習指導者会議

臨床実習指導者会議の様子

臨床実習指導者会議の様子:写真

臨床実習指導者会議の様子:写真

1月 ●臨床総合実習

臨床総合実習の様子

臨床総合実習の様子:写真

臨床総合実習の様子:写真

臨床総合実習の様子:写真

4年生
年間目標
臨床総合実習において治療技術を習得、卒業論文完成・就職活動・国家試験合格に向けて取り組む。
医療福祉施設に従事するセラピストとしての社会性を身につける。
前期(4-9月)
目標
  • 臨床での実習を通して、自分で考え治療計画と実践を身につけ、多職種との連携を学びます。
  • 実習後の報告会を行い、振り返りを通して治療技術とその背景について理解を深めます。
主な授業
  • 臨床総合実習Ⅱ:身体・精神・発達・老年期など3年次よりも対象者の評価と治療計画を自ら考え実践します。

  • 症例報告会:実習で得た対象者の評価と治療、その経過を振り返り報告会で発表します。

    症例報告会

    症例報告会:写真

    症例報告会:写真

主なイベント
4月 ●スポーツ大会
5月 ●臨床総合実習
7月 ●臨床総合実習
9月 ●症例報告会
後期(10-3月)
目標
  • 卒業研究発表会で研究成果を報告します。
  • 就職セミナー、就職説明会にてこれからのセラピストとしての将来を考え行動します。
  • 国家試験対策に取り組み、合格を目指します。
主な授業
  • 作業療法セミナーⅣ:国家試験対策授業では、過去の問題を解くことで傾向を知り、弱点を強化します。

  • 作業療法特論:就職前に、より高度な取り組みを実践している外部講師から将来像や働き始めてからの心構えを学びます。

    卒業研究発表会と最優秀賞授与

    卒業論文発表会と最優秀賞授与:写真

    卒業論文発表会と最優秀賞授与:写真

    卒業論文発表会と最優秀賞授与:写真

    卒業論文発表会と最優秀賞授与:写真

    国家試験出発式と合格祈願

    国家試験出発式と合格祈願:写真

    国家試験出発式と合格祈願:写真

主なイベント
9月 ●就職説明会
●就職セミナー
10月 ●かんきつ祭(学園祭)
●卒業研究発表会
12月 ●国家試験対策授業(卒業試験)
2月 ●国家試験出発式
3月 ●卒業式
●国家試験合格発表