障がい者だけじゃない、家族のことも支えたい
取材日:
2022年05月19日
在学生
作業療法学科
名前:
伊勢田 麻帆(3年)
- 入学年:2020年
- 出身高校:高知南高校
- 部活:
なし
作業療法士を選んだ理由
私の弟には発達障がい(ADHD)があります。進路に悩んでいた高3の時、たまたま弟のリハビリに同行する機会がありました。初めて作業療法士の仕事を目にして「すごい!」と思い、調べてみると、体と心の両方に寄り添える仕事であると言う事が分かりました。障がい者の家族として偏見に遭うこともあり、家族の苦労も知っていたので「障がい者だけでなく家族のことも支えたい」「障がいのある方の可能性を広げたり支えられる存在になりたい」と思うようになりました。元々、公務員を考えていたのですが、自分の夢、一生する仕事と考えた時になにか違うな…と思っていたところで出会ったのが作業療法士です。
土佐リハに決めた理由
オープンキャンパスに参加した際、先生方や先輩方が積極的に話しかけてくれたり楽しそうにしている姿を見て、他の学校とは違う明るい空気感や雰囲気の良さに魅力を感じたからです。また、国家試験の合格率の高さやチュートリアル制があるというのを知り、ここなら 4 年間頑張れそうだと思いました。どうせ行くなら楽しい学校がいいと思ったのも理由のひとつです。
学んで変わった考え方
以前は、障がいのある弟の行動にイライラしてしまうことがありましたが、今は全くなくなりました。障がいについて理解ができて、腹をくくったというか…受け入れられるようになった気がします。また、母から「こういう時どうしたらいい?」と聞かれることが増えて「こういう風に言ったらいいよ」と答えられるようになりました。「気が楽になった」「どうやって言ったらいいか分かった」と言ってもらえて、自分が力になれたことを実感しました。将来は、小児か精神の分野に進みたいと思っていて、特に支援学級に通う子どもの親御さんにアドバイスができたらと思っています。
初めての実習
実習先が精神科だったので、自分の言葉選びで患者さんにマイナスの影響があったらどうしようと思ったり、上手く喋れない患者さんの言葉をなかなか聞き取れなかったりと、悩みが尽きませんでした。でも、最終日にサプライズのお別れ会があって、20人ぐらい集まってくれた患者さんが一人ひとりメッセージを言ってくれて、めちゃくちゃ泣いてしまいました。「実習行きたくない…」と思っていたのが「帰りたくない!」に変わりました。人間の心ってすごいですよね。患者さんにすごく励まされたなと感じます。実習中はあまり深掘りができず、終わってから「これ聞いたらよかった」と思うことが出てきたので、次の実習では積極的に質問できるようになりたいです。