卒​業​生​メ​ッ​セ​ー​ジ​(作業療法学科)

1.近森病院総合心療センター勤務 川渕忠義さん(作業療法学科1期卒)

◆ 成長し続ける作業療法士でありたい

私は実習などを通して就職を精神科分野に決めました。統合失調症の方を中心とした入院病棟やデイケアを体験して、今はうつ病などで仕事を休職されている方の復職支援をおこなうデイケアで勤務しています。

◆ 毎日の出来事が人生を豊かにしてくれる

精神科には自分を大切に思えなかったり、自分自身の弱さに向き合うことを恐れて問題行動を起こしてしまう患者さまが多くいらっしゃいます。そういった患者さまが抱える悲しみや怒りを受け止め、向き合う中で学ぶことが多くあります。作業療法士はそこに向き合う人間力が求められる仕事だと痛感する毎日です。いろいろな思いや価値観に向き合っていくためには自分の言動や価値観を振り返ることが求められ、自分自身の成長は欠かせません。少しきついこともありますが、この成長が人間関係や人生を豊かにしてくれていると今は実感できます。

2.三愛病院勤務 葛岡知佐子さん(作業療法学科15期卒)

◆ 作業療法士として、もっともっと成長したい!

私の勤めている病院は、急性期や回復期のリハビリを終えて、入院される高齢の患者さまが多いです。 多くの方は病気を発症してからの歳月が過ぎていますが、日々の小さな変化は常にあり、それに応じたリハビリ内容の変更や、日常生活の中で道具や人などの環境調整が求められます。また、本人の障害の受容やご家族の在宅の受け入れに時間を要し、半年~数年当院に入院後、退院し自宅に帰られる方もいます。

◆ 患者様の小さな変化に柔軟に対応できる作業療法士になりたい

在宅復帰に向けてご家族への介助方法の指導や他職種との連携、住宅改修など話し合いを重ね退院につながった患者さまが、併設のデイケアに笑顔で通われている姿を見ると、喜びを感じます。まだまだ経験年数が少なく学ぶべき事も多いですが、小さな変化に気づき柔軟に対応していけるような作業療法士になりたいと思っています。