大切な友を僕が幸せにするために
取材日:
2021年11月11日
卒業生
理学療法学科
名前:
渡辺 大晴
- 卒業年:2021年
- 就職先:愛宕病院
- 部活:
野球部
土佐リハを選んだ理由
オープンキャンパスに参加した時に、勉強熱心な先生方や親身になって話を聞いてくれる先輩達に憧れ、この学校に入学してみたいと希望と持ちました。さらに大学併修制度や実習期間の豊富さ、同学年だけでなく先輩後輩と学年を超えた交流の機会の多さも魅力の一つだと思いました。土佐リハなら学術的知識を深められると同時に、人間的にも成長させてくれるのではないかと感じました。
学科選択の理由・きっかけ
他の人の人生の一部になれるというところに魅力を感じ、高校生の時にぼんやりと医療の道に進みたいと思っていました。理学療法士という仕事を見つけたのは自分の友達が脊髄損傷になったからです。僕は幡多の出身で友達もまた同じ地元の子でした。ですが脊髄損傷になった時、ドクターヘリで高知市内の病院に運ばれ、当たり前に会えていた友達と離れ離れになりました。月日が経って、新聞に載っている友達の姿を見ました。友達は紙面の上だったけれど、久々の再会でした。記事の内容は「リハビリの力でここまで良くなった」というものです。僕は友達を良くするだけではなく、幸せにする理学療法士になろうと思いました。はっきりと、PTになることが夢になった瞬間でした。
学校生活について
テスト期間や実習期間、就職活動に国家試験対策と、辛くて逃げたいと感じることもありましたが、同じ夢や志を持つ友達が周りにいるからこそ、しんどい思いを共有し、お互いを鼓舞しあいながら乗り越えられたと思います。また先生方の手厚いサポートもあり、有意義な学生生活を送ることができました。それからスポーツ大会やかんきつ祭、ゼミやクラスでの飲み会など楽しい思い出もたくさんできました。土佐リハは同級生同士の横の関係だけではなく、上級生から下級生まで縦の関係も親密で、素晴らしい伝統が根付いていると感じます。野球好きの僕は、土佐リハ野球部、社会人野球チームの両方に所属して思う存分野球もさせてもらい、2年生の時にはチーム最年少選手として国体にも出場しました。土佐リハには辛いことがあっても必ず乗り越えて、上に向かってまっすぐ伸びていける環境が備わっていると思います。僕はまた受験するとしてもキッパリと、土佐リハを受験したいと答えられます。
*写真は国試当日、1分を惜しんで勉強する渡辺さん
入学して成長したところ
先生方が学生としてではなく社会人として私たちと向き合ってくれたおかげで、社会人に重要な、基礎的な土台が自然と出来上がっていたような気がします。働き始めた瞬間に、学生の頃にはなかった責任がついて回るようになりました。社会人になると、自分の身をトラブルから守る意味でも報告・連絡・相談は大切です。ピッチャー気質で寡黙だった僕は、担任の先生から「ほうれんそうが弱点だから。」とみっちり指導を受け、今ではすっかり話し上手になりました。それから他の先生方にも確認作業の必要性について丁寧に指導して頂きました。勿論、理学療法士に必要な学術的知識を深められ、成長できたとも感じますが、一番は人間性であったり、行動力とリスク管理のバランスであったりが理解出来たおかげで、いろいろな課題に向き合う力がついたと感じています。