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フリーアナウンサー雫石将克さんによる特別講義を受けました

2022.11.16

4年生は、就活セミナーの一環でフリーアナウンサー・雫石将克さんから特別講義を受けました。

雫石さんは高知放送のアナウンサーとして活躍したのち退社、現在はフリーアナウンサーとして活動する傍ら、その筋肉を活かしてパーソナルジム「Anchor」の代表を務めています。

「国家試験は大事で、みんなに合格を勝ち取ってほしいけれど、おそらくそこは通過点。資格を生かして一人でも多くの人を支えていく、そんな時、大事になるのが『どう伝えていくか』です」と、言葉のプロの視点で「伝えるとは何か」を教えてくださいました。

 

講義では、まず自己PRの大切さについて触れました。

「自己PRとは、面接官にあなたのことを印象づけるためのもの、思いを伝える力です」

聴講している学生をモデルに、その人ならではの簡単な自己PRを一緒に考えました。

「自己PRでは、自分にしか言えないこと、自分がこれまでやってきたことを細分化して考えてあげるといいですよ」と雫石さん。野球経験や握力自慢を交えた自身の自己PRを例に示すと、そのユニークな自己紹介に会場では笑いがこぼれました。

 

▶伝えるとは何か?相手に伝わる話し方

雫石さんは「伝える」ということを4つの要素に分解。「①内容を正確に、②分かりやすく、③その場にふさわしい調子で、④にじみ出る個性」が大切と話しました。

中でも、「分かりやすく」の点については、「就職したら専門用語を知らない人たちに向き合う必要がある。『肩甲骨を内転させて』とか、『広背筋が…』と言っても、伝わるのは我々の間だけ。目の前の患者さんにどう伝えるか、「分かりやすく」というところを目安にしてください」と、就職後を見据えたポイントを挙げました。

また、フリートーキングのコツについてなど、面接でのスキルだけでなく、社会人になっても役立つお話をしてくださいました。

 

▶実践練習「質問しちゃおう選手権」

二人一組になり、一方が他方に3分間インタビュー、その内容を30秒程度で発表する「他己紹介」で、先に述べた4つの要素を意識した伝え方を練習しました。

インタビュー終了後、複数名が発表し、雫石さんはよかったところや改善点を具体的にアドバイスしてくださいました。

 

▶伝えるための練習法

相手に聞いてもらえる言葉にするために「紙に書く」という練習方法を紹介。話すのが苦手でもできる方法です。

「思いを紙に書くと目で見て分かるし、口に出すことで言葉として第三者に届ける、という流れができる。やがてそれが習慣になります」と雫石さん。二次元から三次元へ起こしていくプロセスとして、まずは紙の上で思いを綴ることが大切と話しました。

また、「セルフコミュニケーション」という方法も紹介。セルフコミュニケーションは、「どうして今日はこの洋服を着ているのか?」「どうしてこの色のマスクをつけているのか?」という風に自問自答する方法。

普段の無意識を深掘りすることで、質問の角度が広がり気づきに繋がると述べました。

 

「やるべきことを淡々とこなしていけば、感情に左右されることはないですよ。面接に受かった落ちたと一喜一憂しないために、勉強、模擬テスト、面接練習……こつこつと積み重ねていけば、感情の浮き沈みに左右されることはほとんどありません」と、メンタル面でもアドバイス。

最後に「目標を立てて結果を出してこなしていく、それをノーリスクでできるのは学生の間だけ。今のこの学生生活という時間を大事に過ごしてほしい。その過程で得たコミュニケーション能力や目標達成プランを、社会人になって遺憾なく発揮してもらえればと思います」と、締めくくり特別講義は終了しました。

既に就活を終えている学生もいる中で、社会人となった後にも役立つ内容と軽妙な語り口での講義に、学生は熱心に耳を傾けていました。

医療職とは異なる分野のプロの視点から、コミュニケーションに生かせる技が随所に散りばめられたお話を聞くことができ、有意義な時間となりました。

雫石さん、ありがとうございました。

 

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