理学療法学科3年生は、「理学療法技術論」の一環として、加賀野井博美先生(医療法人如泉会・治久会)から「ノーリフトⓇケア」についての授業を受けました。
最初に加賀野井先生から、「患者さまと実習生の設定でペアになりましょう。実習生は患者さまの寝返りを介助して下さい。」「次は起き上がりの介助をしてみましょう。」など指示を受け、学生達は実際にペアで実践してみました。
自分達なりによりよい方法を考え、実践してみるものの、介護する側からは「介助しにくい。」介護される側からは「受ける介助が快適でない。」などの感想が上がっていました。
学生達は課題の動作ごとに、なぜそうなるか原因を考えてみました。
原因が確認できた後、加賀野井先生が「ノーリフトⓇケア」の考え方に基づいた介助法を指導して下さいました。「ノーリフトⓇケア」とは、介助する側の身体的負担の軽減を図りながら、介助を受ける側の動きや自立も同時に高める介助法です。
加賀野井先生は「介護する側が『重い』と感じたら、患者さまを持ち上げてしまっています。」「関節の下に手を入れられても、自分で関節を動かせる方にとっては邪魔になります。」と留意点を伝えて下さいました。
間違った介助を受けると、患者さまの身体には余計な力が入ります。正しい方法で介助を受けた学生は「いつの間にか身体が動いて、すっと座っちゅう。」と話していました。
授業には理学療法学科の渡邊先生も急遽で加わりました。渡邊先生は学生達と一緒に明日の臨床を見据えて加賀野井先生の動きを吸収していました。
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