1月初旬、理学療法学科と作業療法学科の1年生が学内見学実習の一環として、合同授業を行いました。
2年次以降の実習や臨床の現場を見据え、OSCE(客観的臨床能力試験)※のひとつに含まれているコミュニケーション技法に焦点を当て、その向上を図ることが目的です。
この日は、4人1組で両学科混合のグループを作り、リハビリ学生役、患者さん役、家族役、カメラ係に役割を分担。具体的な場面や会話の流れを決めて動画を撮影しました。その後、実際に撮った動画をいくつかのグループが発表、全員で視聴し、残りのグループは教員からフィードバックを受けました。
撮影前にはグループで話し合い、ノートやタブレットに台本を書き込み、リハーサルを行う学生たち。
動画に撮ることによって、自分たちが実際に患者さんと接する際の態度や話し方、声の大きさなどを客観的に見ることができます。
学生たちは初対面の患者さんに対し、何を取っ掛かりにして会話を展開すればいいのか考えたり、普段言い慣れない言葉遣いに苦戦しながら返答の仕方などを練習していました。
教員からは、話の得意不得意は重要ではなく、相手の話に反応すること、聞こうとする姿勢を示すことが大切との言葉がありました。
また、授業終了後には早速担当教員に動画を提出しフィードバックを受けているグループもありました。
こうした授業がコミュニケーション能力を鍛え、視野を広げ、多職種連携の礎ともなっていきます。
※OSCE(オスキー)=客観的臨床能力試験:現場の新人教育にも使われるスタンダードなもの。医学部や歯学部などで必須となっているほか、看護学科や放射線学科、栄養学科などで導入している大学も。
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