8月の前半、4年生理学療法学科は病院実習グループと学内実習グループに分かれて実習をしました。学内実習グループは、最後の週の学習テーマとして変形性膝関節症を取り上げました。
基礎知識の復習に区切りがついた週の半ば、高知市の田中整形外科病院に勤務する松林先生を招いて、評価や治療の実習を指導していただきました。松林先生は土佐リハ11期卒業生です。
膝関節の評価では、 最初に膝の腫れ具合を測る方法や、膝蓋骨の動きの滑らかさをみる方法など、変形性膝関節症における代表的な評価方法を確認しました。松林先生は、変形性膝関節症の特徴を踏まえた評価が出来るよう、学生に注意点を伝えました。
その後、より臨床現場に近い、発展的な評価法を教わりました。膝が後ろに反り返る「反張膝」を、膝ではなく踵で評価する方法や、長年抱えた膝関節症が原因で二次的に発生した偏平足を評価する方法などです。
評価の技術を上げるためには、膝に障害があることで影響を受ける、他の身体部位の評価も重要です。また、それぞれの評価には客観性が求められます。
評価方法を新しく習う度に学生達はペアになり、実技をして理解を深めました。
松林先生は体格がよく、どこにいても学生達の視野に入ります。先生が教室のどこかでお手本を示し始めると、そのたびに周りの学生が気配を察知して集まってきていました。
休み時間には、社会人バスケットチームに所属している学生が、県内の別のチームで活躍をしている松林先生と、バスケット談議に花を咲かせていました。「土佐リハ」というキーワードは、先生と学生という立場以上に、先輩と後輩として、お互いの距離を縮めるツールになったようです。
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