本校では1年次に見学実習を取り入れています。
早くから臨床現場の様子やそこで働くセラピストの姿を見ることで、自分の将来像を具体的なイメージへと繋げていく狙いがあります。
コロナ禍の影響で医療機関や施設での見学が中止となった今年度、理学療法学科では、維持期(生活期)と急性期、それぞれの現場で働く理学療法士を講師に招き、学内で見学実習を行いました。
▼維持期(生活期)
伊井雄基先生(本校理学療法学科・14期卒)は、高知中央訪問看護ステーションで勤務されています。
講義では、介護老人保健施設でのリハビリテーションについて紹介してくださいました。
老健施設では、施設への「入所」「通所」、あるいは施設から対象者宅への「訪問」といった方法を取ることで、対象者が普段の生活を送りながらリハビリテーションを受けられることが利点です。
家屋の調査や福祉用具の利用、取り付けなどについても説明してくださり、自助具については「正規の自助具は高価なものが多い。対象者の負担を減らすためにも、100円均一の店舗を利用し、代替品を探したりそこで購入したものに手を加えるなどの試みも大切」と述べられました。
▼急性期
高知大学医学部附属病院の下川貴大先生(本校理学療法学科・18期卒)は、急性期リハビリテーションの役割について講義を行い、大学病院の取り組みを紹介してくださいました。
学生たちは、痛みの程度や質を評価するための道具を実際に見せていただきました。
中には、高知大学医学部整形外科が開発したQSTツール(簡易式QSTキット:QuantPain TM)もあり、痛みの伝達や制御に関わる神経機能をモニタリングできることを教わりました。
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