3月7日、新型コロナウイルスの感染拡大により
卒業式は中止となりましたが、
この日をもって24期生が学び舎を巣立ちました。
4年間の学びの集大成である卒業研究も
論文集として卒業生へ贈られました。
人生の区切りのひとつである卒業式の中止を受け
心待ちにしていた卒業生および保護者の皆さまの
落胆の気持ちは察するに余りあります。
しかしながら、こうした状況であっても
本校で過ごした時間を良き思い出として、また、
新たな人生の糧として、卒業生が自分らしく歩んでいくことを
教職員一同願っています。
24期生の皆さん、卒業おめでとうございました。
ここに、卒業式で述べられる予定でした「謝辞」を掲載させていただきます。(一部抜粋)
謝 辞
柔らかな日差しの中に、春の訪れを感じる季節となりました。卒業を迎えるにあたり、24期生一同心より御礼申し上げます。
今、思い返すと短かった4年間でしたが、友人との楽しい時間ばかりではなく、時には困難に直面する場面も多く、一つ一つが懐かしい時間であったと感じております。
学校生活で特に印象に残っているのは、臨床実習でした。一人で挑む半年間の実習には多くの不安がありましたが、私のために遅くまで残り、レポート作成や治療の方法を教えてくださった実習先の先生方や、患者様が協力してくださったおかげで、実習に対して一つ一つに感謝をすべきことだと学ぶことが出来ました。
これまでの経験から、1・2年生の中にはきっと自分の進むべき道に対しての不安を抱えている方も居るのではないでしょうか。ぜひそのような時は、友人や保護者、先生方など周りの存在を頼ってください。自身が思っている以上の支えになるはずです。そして、友人やクラスメイトとの時間を大切に、少ない学生生活を思い切り楽しんでください。3年生は実習を終え、初めて経験する臨床の場に多くの困難を目の当たりにしたかと思います。もし、気持ちが折れそうになっても環境のせいにせず、自分自身を見直し、そして周りにいる多くの方を頼ってください。
土佐リハビリテーションカレッジで過ごした4年間、私たちは多くの教職員の方に幾度となく支えられてきました。時には嫌悪感を抱き、時には生意気な態度を取ってきたと思います。ですが今、今日までの4年間を振り返り、どのような時も私たち学生の事を大切に考えてくださった先生方の存在の大きさをとても痛感しています。入学当初まだまだ未熟であった私たちをここまで育ててくださり本当にありがとうございました。
私たちはこれから各々が新しい環境で歩み始めます。そして今までとは違い、患者様の人生を担う責任感や社会人として自身の行動一つ一つに責任が伴ってきます。そこには今まで以上に厳しい現実が待ち受けているはずです。そのような場面に直面したときもこの4年間や、今日、卒業の日を迎え感謝の思いを抱いている今の気持ちを忘れずに、医療人として責任ある行動を取りたいと感じています。
最後になりましたが、今日まで私たちを暖かく見守り、支えてくれた多くの方々に心から感謝を申し上げると共に、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。母校の益々のご発展と諸先生方のご健勝ご多幸をお祈り致しまして謝辞の言葉とさせていただきます。
令和2年3月7日
卒業生代表 作業療法学科 小松 成輝