2024年7月12日、高知地方検察庁および高知保護観察所による特別講義が行われ、本校3年生と高知健康科学大学1年生が聴講しました。
本講義は、学生たちが検察や保護観察所について知り、司法とリハビリテーションとの連携を通して地域社会支援を考えることが目的です。
講義の概要
1)検察の役割と業務内容
まず、高知地方検察庁の柴田副検事と筒井副検事が検察の社会的役割や業務内容等について具体的な事例を交えて解説しました。
学生たちは刑事手続きの流れや再犯防止のための取り組みについて学びました。
2)保護観察の意義と活動
続いて、高知保護観察所の藤本所長と土居課長が更生保護の意義と、対象者の社会復帰支援活動について講義を行いました。
講義では、青少年の健全育成を目的としたボランティア「BBS会」について紹介がありました。
非行少年や社会に適応できない少年たちをさまざまな活動で支援している団体がBBS会です。
「会話をしたり勉強を教えたり一緒にキャンプをしたり、みんなの得意分野で活動できる。高知県には高知大学にしかBBS会がないので高知健康科学大学でもぜひ立ち上げてほしい」と土居課長。
香川県のBBS会で行われたうどん作り体験の例などを紹介し、構えることなく自分に余裕のある時に社会貢献活動を、と呼びかけました。
※BBS(Big Brothers and Sisters)…非行や生きづらさを抱えた少年少女にお兄さん・お姉さんのような立場で寄り添い、共に活動する青年ボランティア。
「BBS活動時、ボランティアが安心して参加できるような施策は?」
「対応する観察官や保護司の心身のケアはどうしているか?」など、
聴講した本学教員からも質問が飛びました。
本校の伝統と教育資源を受け継ぎ今春開学した高知健康科学大学は、本校同様、リハビリテーションの専門知識を地域社会に還元し、社会支援に役立てる活動を積極的に行ってまいります。
今後の取り組みにもぜひご注目ください。
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高知県法務省機関代表者が来学されました(高知健康科学大学HPより)