3月9日(土)、土佐リハビリテーションカレッジ28期生の卒業式が挙行されました。
入場前に行われた最後のホームルームでは、担任をはじめ教員一人ひとりがメッセージを送り、卒業生も一人ずつクラスメイトや教員に向けて感謝の気持ちを述べました。
4年間の思い出と共にさまざまな感情が押し寄せ、思わず涙ぐんでしまう学生も。
▼卒業式式典
卒業式は、昨年復活した完全対面に加え、今年は来賓の皆さまがお越しくださり、賑やかな式典となりました。
会場では保護者の方や後輩たちの盛大な拍手が卒業生を迎えます。
卒業証書授与の後、「日本理学療法士協会学業優秀賞」「日本作業療法士協会優秀学生賞」各1名と、「全国リハビリテーション学校協会優秀賞」2名の、計4名が優秀学生表彰を受けました。
▼校長式辞(抜粋)
「皆さんの活躍する時代は、血液一滴、遺伝子一つで診断できる時代になるでしょう。リハビリテーション医療もロボット化や再生医療が進歩し、大きく様変わりするに違いありません。しかし、皆さんが学んだ医療人としての献身的な姿や責任感、寛容さは、人として欠くことのできない最も大切な素養です。人の心を大切にする専門職として、知識や技術と共に自らの感性を磨いて頂きたい。春からはいよいよ社会人一年生。どんな一コマにするかを自分自身で自由に描ける、自分物語の始まりです。大きな夢をもって、決して努力を怠らず、大胆に、失敗を恐れず挑戦してみてください。」
▼在学生送辞(抜粋)
在学生代表の送辞では、慣れないリモート授業やマスク生活、様々な規制によって、会いたい人にも会えない時期を過ごした卒業生を慮り、「臨床実習、卒業研究、国家試験合格という目標に向かってひたむきに努力し、夢に向かって精一杯頑張る四年生の姿は常に輝いていました。先輩方であれば、本校で培ってきた知識・技術、素晴らしい仲間や家族とともに困難を乗り越えていき、理想の自分へ、なりたい自分へ、着実に歩んでいかれることを信じております。」と述べました。
▼卒業生謝辞(抜粋)
新型コロナの影響で入学式が中止となった28期生。オンラインでの交流会や、対面解禁後に実施された学年を超えたレクリエーションのお陰で、入学当初抱えていた不安は解消されていったと述べました。
「臨床実習では医療現場の状況に左右されることが多く、私たち世代は、この柔軟性を求められる状況の中で逞しくなったと思います。その裏で、出来る限り臨床経験を提供したいと努力してくださった先生方や事務局の方々、臨床実習指導者の諸先生方には、過分なご尽力を賜りました。頂いた『愛』を、今度は臨床の患者様に全力で返していきたいと思います。」と力強く口にしました。
大きな拍手と紙吹雪に包まれ、卒業生は晴れやかな笑顔で会場を後にしました。
28期生はコロナの真っ只中で入学し、4年間のほとんどをコロナという壁に立ち向かい乗り越えてきた世代です。
苦境にあっても諦めず、セラピストという夢に向かって続けてきた努力はきっと大きく花開くでしょう。
これからは理学療法士・作業療法士として、高知県そして全国各地で活躍することを期待しています。
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